手びねりは簡単に言うと粘土を手で成形して作品を作る方法になります。
一塊の粘土から作品を作ることもありますし、粘土をひも状や板状にして作る方法など様々あります。
一番の特長は、形にとらわれず自由な形の作品が作れることです。
こちらでは、「湯呑」を作例にご制作工程をご紹介します。
粘土をたいらに伸ばし、四角柱にします。
四角柱の粘土を三等分し丸い土玉(1コ)ひも状(2本)を作ります。
作成台として手回しロクロを準備します。
作り方は様々あります。こちらでご紹介する方法は一例となります。
丸い土玉をロクロの中心に乗せます。
さらに、厚さ1cm位までつぶし、土台にします。
1cm程度残すのは、ここを高台とするためです。
ひも状粘土を土台に空気を含まないよう、内側外側をしっかりくっつけます。
1本が終わったら2本目も同じようにくっつけます。厚みを整えます。
厚みを整える際は、下から上に粘土を伸ばしながら行うとスムーズかつきれいに整えることができます。
切り取り用弓を使って飲み口(口縁)の余分な粘土を切り落とします。
切り落とした口縁・側面(胴・腰)をスポンジを使い滑らかにします。
内側も同様に滑らかにします。
形成が終わった物を少し乾燥させます。
高台の大きさを決め、内側と外側を削りだします。
高台もスポンジを使い滑らかに整えます。
出来上がった湯呑をさらに乾燥させます。
乾燥期間を設けた後、素焼きを行います。
素焼きしたものに絵付けをし、ゆがけをします。
最後に行うのが「本焼き」です。
素焼きの時と違い、炉の温度を1200℃以上で焼き上げます。
以上で完成となります。
手びねりは形を自由にすることができますので、箸置きやティーポットなども作る事ができます。